稲荷小路にある『旬味食彩 佳乃』は店主の須田氏のお父さんが国分町で営んでいたお店の屋号を引き継ぎ、今年の7月にオープンした。
料理は「おまかせコース」のみ。旬味食彩の漢字をあえて「彩」にしたのには、和食の余計なものを削いでいくだけではなくイタリアンの色々なものを足していく要素も加えたかったらだとか。というのも、料理の道を志した当初はイタリアンを勉強していたそう。20歳頃から和食に邁進し現在に至る。
食材本来の味を存分に引き出した料理に心を掴まれたお客様も多い。
「佳乃コース -仙台牛付-(7,000円)」「旬味コース -肉料理付-(5,500円)」「彩コース (4,500円)」から、今宵は、佳乃コースと彩コースをいただく。
【佳乃コース】ガラスの器に盛られた毛ガニのジュレは金色にキラキラ輝き美しい。スプーンでひと口、毛ガニの甘さがふわっと広がる。ふっくらした身のやわらかい煮アナゴの握りも絶品。高級魚マハタのうす造りはなめらかでありながらプリっとした歯ごたえもありたまらない。
たまらず日本酒を注文すると、好きな器を選べるという。お気に入りの器で飲めば旨さも格別だ。
【彩コース】登米のほうれん草スケソウダラの卵添えは、シャキシャキとした新鮮なほうれん草があっさりダシとよく合う。
続いて両コースとも刺身盛りへ。ミンククジラ、サンマ、サバにマグロ、どれも間違いない旨さだが、とりわけ佳乃コースの炙りムツには驚いた。皮目の旨さが際立ち白身とは思えない脂乗り。
【彩コース】登米のほうれん草スケソウダラの卵添えは、シャキシャキとした新鮮なほうれん草があっさりダシとよく合う。
続いて両コースとも刺身盛りへ。ミンククジラ、サンマ、サバにマグロ、どれも間違いない旨さだが、とりわけ佳乃コースの炙りムツには驚いた。皮目の旨さが際立ち白身とは思えない脂乗り。
松茸の土瓶蒸しは、コースにより国産松茸と中国産松茸という差がある。蓋を開けると松茸の独特の香りがぶわっと鼻をくすぐる。出汁の味、風味を余すことなく楽しんだ。
続いて焼き魚、【佳乃コース】はアカムツで、一夜干ししてから炭火で焼いたもの。旨みと甘さが凝縮されていて最高のご馳走だ。
【彩コース】は北海道の秋鮭「銀聖(ぎんせい)」で、貴重なブランド鮭とは納得、脂乗りが抜群だ。美味しくてため息が出る。
甘エビの頭のスープは、裏ごししていないにもかかわらず、ざらざら感は一切なく実になめらか。圧倒的なエビの香りは後味まで旨い。能登の天然モズクは今までに食べたことのない歯触りでパリパリと音がしそうな感じ。
ここで【佳乃コース】は仙台牛のイチボが登場!キレイなピンクの焼き色に見とれる。希少部位なので、なるべく長く噛んでいたいが、柔らかいのですぐ喉を過ぎ去っていく。あっという間に平らげた。
コースも終わりに近づいてついにご飯ものに突入。
【佳乃コース】はアワビのリゾット。濃厚なコクがお米一粒一粒にからんでいる。満腹に近いが箸が止まらない美味しさだ。【彩コース】はトラフグの雑炊。アラで煮だした優しい味に胃袋が喜ぶ。
そして最後のデザートは、バニラアイスと巨峰のソルベ。
コースも終わりに近づいてついにご飯ものに突入。
【佳乃コース】はアワビのリゾット。濃厚なコクがお米一粒一粒にからんでいる。満腹に近いが箸が止まらない美味しさだ。【彩コース】はトラフグの雑炊。アラで煮だした優しい味に胃袋が喜ぶ。
そして最後のデザートは、バニラアイスと巨峰のソルベ。
素晴らしいコース料理に心から感謝したくなる。お客様の呼吸に合わせて料理を出す店主の須田氏。作ることそのものが大好きで、お客様の反応を見られるこの形態が気に入っているという。
料理以外の付加価値にも重きを置き、たとえば、テーブルごとに飾られた生花や、お皿、どれをとっても美しい。空間に味わいがあり空気までも美味しく感じられた夜だった。