『幸之助』店舗紹介｜仙台の月刊飲食人

RESTAURANT BAR ZIINO CLASSIC

ワイン・寿司・天ぷら魚が肴

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仙台駅前のPARCO2にある『魚が肴』は、新鮮な食材のお寿司や天ぷらをいただけると評判のお店である。駅前の賑やかな場所にもかかわらず、店内は非常に落ち着いた雰囲気で、カウンターの他に、テーブル席も充実しており、ゆったりと食事を楽しむことができる。

カウンター席に案内されると、丁寧にイスを引いてくれ、接客の心地よさを感じる。

目の前には、熟練の職人さんがいて、お客様のオーダーに応えている。

まずは、ビールとハイボールで乾杯！お通しの「揚げ豆腐のちりめん山椒」を頂きながら、メニューに目を通す。

お寿司の文字に心が躍り出す。全部制覇したい気持ちをこらえ、いつになく真剣に選ぶ。

「三陸地魚握り5貫(1,280円) 」は、帆立貝、あいなめ、鮪、水たこ、金華さば。

そして、「特選贅沢握り5貫(1,980円) 」は、本鮪大トロ、平目、雲丹、蒸し車海老、みる貝。ネタの新鮮さもさることながら、特筆すべきはやはり、江戸前の赤酢のシャリ。

宮城県産のササニシキにこだわり、うっすらと赤く色づいたシャリはまろやかな酸味でネタの相性は最高！特製の煮切り醤油を塗ってあるため、何もつけずそのままパクリ。

それぞれのネタの良さが引き出されている。

あまりの美味しさに、すぐさま、握りを追加する。小肌(400円)〆さば(300円)と鯵(240円)初かつお(300円)。口の中いっぱいに幸せが広がる。日本人でよかったと思わず心の中でつぶやいてしまう。

そんなことを考えていたら、外国人のお客様も数人ご来店。立地もあるだろうが、やはり、本格的な日本食を食べたいということだろう。彼らの満足する顔が容易に想像できる。

さて、お次は「ほや刺身又は酢の物(780円)」をいただくことに。

鮮やかなオレンジ色は、活きの良さを感じさせる。ぷりっと肉厚な身は、程よい塩気で、お酒の勢いに拍車をかける。

今宵のもうひとつのお楽しみは、天ぷら。揚げたてをそのまま目の前のお皿に盛ってきてくれるとのこと。まずは、変わりダネのモッツァレラチーズ(580円)から。

「味はついていますので、そのまま召し上がってください」ということで、揚げたてをすぐさま口に運ぶ。スペイン産の生ハムでモッツァレラチーズを巻いた天ぷら。聞くとこれが天ぷらになるのかと思ったが、食べれば間違いなく天ぷらで、とても美味しい。

続いて、ほや(500円)をいただく。サクッと揚がった衣の中に、ほやの香りと旨みがギュッと詰まっていて、なおかつジューシー。刺身とは違う表情を見ることができ、ほやのポテンシャルの高さを感じた。

蔵王サファイア茄子(480円)は、山形名物のダシをたっぷり乗せて一口でほおばる。天ぷらとは思えないさっぱりした味わいでいくらでも食べられそうだ。

最後はやはり海老(1尾380円)、これはもう間違いない旨さ。

まったく油っぽさを感じないさっぱりした天ぷらの秘密は、ひまわり油100％の天ぷらだから。職人のお寿司を握る姿や天ぷらを揚げる姿を見ながら食べるのは、より一層美味しく感じる。季節ごとに変わる旬の食材を是非また食べに来よう。